日本最速試写会!
「モアナと伝説の海(原題:MOANA)」を観ました!以下ネタバレ含む感想です.
故きを温ねて新しきを知る
観終わってすぐ抱いた感想は「温故知新という言葉がピッタリ合う…!」でした.
- 集団の長である父と自分の意思との葛藤=ポカホンタス
- 今の自分と本当の自分とのギャップに悩む姿=ムーラン
- 外の世界へのあこがれ=リトル・マーメイド
- マウイの入れ墨=ヘラクレス
- マウイに迫られた究極の選択=トレジャー・プラネット
- タマトア=プリンセスと魔法のキス
- などなど…
パッと思い出しただけでも止まらなくなるくらい.
新しい映画を観ているのに,良い意味で過去の作品を思い出させてくれて,さらにそのどれとも違う良さを持っている作品だと感じました.
まさに「古くを温ねて新しきを知る」ことができた,と.
最強タッグのいいとこ取り
そして期待通り,「モアナと伝説の海」もジョン・マスカーとロン・クレメンツの最強タッグが持ちうる強みを最大に押し出した映画でしたと思います.ありがとう!最高!最&高!
私が個人的に思うこのコンビの強みは,
- 成長の描写
- 究極の選択
- 擬人化
の3つなのですが,「モアナと伝説の海」においてはどれをとっても最高の描き方をしてくれていて,涙が止まりませんでした.
アラジン,アリエル,ジムに負けないくらいの真っ直ぐな成長を魅せてくれたモアナ.
特に終盤,海に飛び込んで自分で海底まで「心」を取りに行ったシーンにヤラれました.
自分が欲しいモノと自分に必要なもの,本当に大切なものは何か,目の前で天秤にかけられた状況に,自分を見失わなかったマウイ.
財宝とジムを天秤にかけたシルバーが思い出されて,個人的にここが一番グッときました.
魔法の絨毯,モーフに負けないくらいヒューマニティたっぷりなオーシャン.
あんた可愛すぎか!!!!!
心の声を聴く
モアナは祖母タラに「心の声を聴いて」と言われて育ったいっぽうで,母シナは「時にはなりたい自分になれないこともある」と言います.
いくつもの試練を乗り越えるうちに,「心の声を聴いて本当の自分になること」の大切さに気づくことで,モアナはテカーに優しく語りかけるのです.
もう怖いものがないくらいに成長したモアナが「私は知ってる,本当のあなたを.あなたもわかっているでしょ?」と諭すシーンには鳥肌が止まりませんでした.かっこいい.
リン=マニュエル・ミランダが天才
天才でした.一曲一曲語りだした止まらないのですが,個人的に一番シビれたのは「Shiny」でした.
「歌にノセても良い?」の始まりも最高だし,予想だにしないサビメロディにニヤニヤが止まりません.
歌って楽しみながらマウイを痛めつけるタマトアの姿には背中がゾクゾクしました.かっこいい.
さらに暗闇で発光するタマトアから漂うFriends on the other side感がタマらない!!!チビる!
「Shiny」だけで梅酒6瓶はイケます.
全体を通してどの曲も,メロディに詞を詰め込んで詰め込んで,溢れる想いを溢れるままに表現するところにヤラれました.
リン=マニュエル・ミランダ天才か.
第二次黄金期は続く
試写会の最後に劇中の振り付けに携わっていたマヘアラニ・ミカ・ヒラオ・ソレムさん(ミカ先生)のちょっとしたトークショーがありました.
そのなかでミカ先生が「この映画はポリネシアンの人たちにとってとても大切な映画になる」と同時に「世界中の誰でも共感して楽しめる映画だ」とおっしゃっていました.
「ベイマックス」が公開されたとき,多くの日本人ディズニーファンも同じことを思ったと思います.
第二次黄金期の流れをしっかりと汲んだ,シンプルながらもグッとくるストーリー.
子どもから大人,年齢を超え人種を超え,世界中の誰もに観て欲しい映画だと思いました.
早く2回目が観たいぞー!