この記事はディズニー関連ブログアドベントカレンダー2019の21日目の記事です.
遅れてごめんなさい!!!!ごめんなさいほんと!!!!!
気づいたらクリスマス終わってたの!!!!ごめんなさいほんと!!!!
許して!!!!!!!!!!
『「同期のサクラ」は実質「パディントン」』を投稿予定でしたが、変更して2016年と同じことします!!!
サクラとパディントンは飲みながら話そう!ね!!
というわけで,3年ぶりにブログ書いちゃうよ.ただいま,みんな.
普段238は何をしているのか問題
Twitterだけ見るといつもお酒を飲んでは遊んでいる人に見えますが,現実世界では大学院に通っています会社に勤めています.
理工学研究科某社というところで,可視化とコンピュータ・グラフィクス,そしてインタフェースの3分野の研究室に所属し某職をしています.
自分自身の研究は,視線追跡を用いたインタフェースの開発を研究対象としており,日夜(たまに)研究に励んでおります.サンタさん,進捗欲しい.
今回はも,みなさんが理解しているようで理解していない,コンピュータ・グラフィクスにおけるディズニーのスゴさをお伝えしたいと思います.
日々こうやってコンピュータ・グラフィクスの分野某職に従事していると,絶えずディズニーがつきまとうんです.
僕にとっては研究仕事のモチベーションになるので良いことなのですが,それと同時に厳しい現実を突きつけられるので複雑な気分です.
みんな!もう社会人だよ!早いねえ時の流れは!
ACM SIGGRAPH
毎年夏に開催されているACM SIGGRPAHという学術会議があります.
このSIGGRAPHはコンピュータ・グラフィクス界において最も歴史があり,かつ権威のある学術会議です.
それゆえここにpaperを通せば一発で修士号がもらえるくらい権威があります.ハァ.
このことから,情報工学,とりわけグラフィクス系に従事する研究者は常にこの学会をウォッチしています.
コンピュータ・グラフィクスにおけるディズニー
で,ですよ.もうほんと,これだけ難しい学会なんですけど,ディズニーの一人勝ち状態なんです.
たとえば,今年(20162019年)のSIGGRAPHを例にとってみましょう.
学会に応募された論文が467385件
そのうち学会に採択された論文が119111件(採択率2529%)
採択された論文のうち”ディズニー”から出された論文が147件(採択論文の126%)
アホか!!!
いやほんとに,ディズニー以外もいっぱい論文出してるんですよ!?
マイクロソフトの研究所とかアドビの研究所とかもうそれはそれは頭のいい人たちもいっぱい出してるんですよ!?
なのにディズニーが一人勝ち状態なんです.毎年開いた口が塞がらない!!
(ちなみに今年(2016年)は238もSIGGRAPHにポスタ論文だしたけどリジェクトされた)
ピクサーを皮切りとして,コンピュータ・グラフィクスの創成期を牽引してきたディズニーですが,時が流れた現代でも変わらずこの分野を引っ張っていっているんです.本当にスゴい.
あれ・・・?なんか論文減った・・・?気のせいだといいな・・・?
なんか何を言いたいのか完全に忘れてしまったので,20162019年のSIGGRAPHに採択されたディズニーの論文から3つ紹介して終わりにします.
Accurate Markerless Jaw Tracking for Facial Performance Capture
マーカーなしに顎の動きをトラッキングするキャプチャ技術の論文です.
って言ってもはじめにマーカーとキャリブレーションしてるから,ある程度決まった環境での想定なのかな.
インタラクティブなアトラクション向きの技術だね.
Tangent Space Optimization of Controls for Character Animation
ボーンの各点における軌跡を指定するだけで正確な動きを実現する論文です.
この部分がこう,こう動いてほしいなあ,を手軽に実行できるんだね.
新たな表現というよりかは省力化の論文ですね.
Vibration-Minimizing Motion Retargeting for Robotic Characters
アニメーションをインプットとして、ブレを考慮したモーションを生成できるようにする論文.
これはわかりやすくすごいな.ある程度強度が保証されない安価な部品でも、そこそこの動きをさせられちゃうもんね.
スモワとかシンドとか,アホほどアニマトロニクスを配置するアトラクには神みたいな技術なのでは.
さいごに
というわけで,今回はもコンピュータ・グラフィクスにおけるディズニーのスゴさをお伝えしてみました.
これをきっかけにディズニー技術クラスタがもっと増えてくれると嬉しいです!
メリークリスマス!!!みなさま良いお年をお迎えください!
またいつか,どこかでお会いしましょう!