人はなぜD23 EXPOに行くのか2017

一昨年の「人はなぜD23 EXPOに行くのか」という記事は「現地に行ったこともない奴が偉そうに語るな」と,ソーサラーパッケージでもない方々からたくさんの陰口をいただきました.
現地レポートはソーサラーパッケージの方が書いてくれると思うので,私は今回も「人はなぜD23 EXPOに行くのか」について考えていきたいと思いましたが,陰口言われるのは怖いので大人しくD23 EXPOに行かずに最大限楽しむ方法を書きます.
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コンピュータ・グラフィクスとディズニー

この記事はディズニー関連ブログアドベントカレンダー2016の25日目の記事です.
最終日となる今日は,予定を変更いたしまして,無難な記事をお送りいたします.

普段238は何をしているのか問題


Twitterだけ見るといつもお酒を飲んでは遊んでいる人に見えますが,現実世界では大学院に通っています.
理工学研究科というところで,可視化とコンピュータ・グラフィクス,そしてインタフェースの3分野の研究室に所属しています.
自分自身の研究は,視線追跡を用いたインタフェースの開発を研究対象としており,日夜(たまに)研究に励んでおります.サンタさん,進捗欲しい.
今回は,みなさんが理解しているようで理解していない,コンピュータ・グラフィクスにおけるディズニーのスゴさをお伝えしたいと思います.
日々こうやってコンピュータ・グラフィクスの分野に従事していると,絶えずディズニーがつきまとうんです.
僕にとっては研究のモチベーションになるので良いことなのですが,それと同時に厳しい現実を突きつけられるので複雑な気分です.

ACM SIGGRAPH


毎年夏に開催されているACM SIGGRPAHという学術会議があります.

ACM SIGGRAPH


直近2年はみんな大好きアナハイム・コンベンション・センターで開かれていたりします.
このSIGGRAPHはコンピュータ・グラフィクス界において最も歴史があり,かつ権威のある学術会議です.
それゆえここにpaperを通せば一発で修士号がもらえるくらい権威があります.ハァ.
このことから,情報工学,とりわけグラフィクス系に従事する研究者は常にこの学会をウォッチしています.

コンピュータ・グラフィクスにおけるディズニー


で,ですよ.もうほんと,これだけ難しい学会なんですけど,ディズニーの一人勝ち状態なんです.
たとえば,今年(2016年)のSIGGRAPHを例にとってみましょう.

学会に応募された論文が467件
そのうち学会に採択された論文が119件(採択率25%)
採択された論文のうち”ディズニー”から出された論文が14件採択論文の12%

アホか!!!
いやほんとに,ディズニー以外もいっぱい論文出してるんですよ!?
マイクロソフトの研究所とかアドビの研究所とかもうそれはそれは頭のいい人たちもいっぱい出してるんですよ!?
なのにディズニーが一人勝ち状態なんです.毎年開いた口が塞がらない!!
(ちなみに今年(2016年)は238もSIGGRAPHにポスタ論文だしたけどリジェクトされた)
ピクサーを皮切りとして,コンピュータ・グラフィクスの創成期を牽引してきたディズニーですが,時が流れた現代でも変わらずこの分野を引っ張っていっているんです.本当にスゴい.

なんか何を言いたいのか完全に忘れてしまったので,2016年のSIGGRAPHに採択されたディズニーの論文から3つ紹介して終わりにします.

Real-time Skeletal Skinning with Optimized Centers of Rotation


リアルタイムで,ボーンに自然なスキニングを施す技術に関する論文です.
プレビズの時点で完璧なスキニングを施せるので,昨今の映画製作にはもってこいの技術なんだろうなぁ.
論文のティザー画像を観る限り,おそらくハルクのレンダリングに使われたものなのでしょう.素敵.

A Compiler for 3D Machine Knitting


ある程度複雑な編み物の構造を,簡単な記号に落とし込むことで,容易に編み物を製作可能にした論文です.
服飾のプロフェッショナルでなくても簡単にニット製品をデザインできるところがディズニーっぽい!
これからこの技術を用いてどんどんプロダクトが開発されていくんだろうなぁ.スゴい.

Lightweight Eye Capture Using a Parametric Model


眼球をある程度お手軽にキャプチャしちゃう論文.
「キャラクターは目が命だ!」の望みを簡単に叶えちゃう魔法のような技術.
コンピュータ・グラフィクスのキャラクターは一体どこまでリアルに近づいちゃうんだろう.

さいごに


というわけで,今回はコンピュータ・グラフィクスにおけるディズニーのスゴさをお伝えしてみました.
これをきっかけにディズニー技術クラスタがもっと増えてくれると嬉しいです!
メリークリスマス!!!

<colos EXPO 2016>イベントレポート

colos EXPO 2016


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会場

去る2016年5月8日に,colos EXPO 2016を開催しました.
LTもあり,パネルディスカッションもあり,アトモスフィアプログラムもあり,展示もあり,販売もあり.
すべてのディズニーをつなぐ,いちばんおかしな1日間をcolos会が本気でお届けしました.
参加者は約120人ほど,みなさまのおかげでイベントは大成功のうちに終了することができました.
本当にありがとうございました.

オープニングセレモニー


注意事項,親切な課金制度を説明するセレモニーでした.

colos会の秘密〜園遊会からEXPOまで〜


colos会が生まれた秘密,園遊会が生まれた秘密,colos EXPOが生まれた秘密.
そのすべてを,238とプーやのパネルディスカッション形式で語りました.

ディズニーサイトの魔法


ディズニーサイトを運営する管理者たちに,サイトへの想いや展望を語って頂きました.

・プーや(@poohya)
『舞浜ウェブメディアの現状と展望』

・238(@disney_tdr)
『D-Laboratoryの隙間産業』

・fukuhomu(@fukuhomu)
『宗教法人TIKIKITI』

・らむ(@mickeyolc)
『D-Sta.の2016ありたい姿』

・じょに。(@johnnydisney15)
『プロにわか論②「ORELIGOのブランディング」』

・舞浜新聞(@maihama_shimbun)
『舞浜新聞が考えていること』

・dpost(@dpostjp)
『合法的にディズニーサイトをやる方法』

15分山分け!TDSの部


東京ディズニーシー15周年記念,参加者全員で持ち時間15分!
東京ディズニーシーへの熱い想いを語っていただきました.

・ちーに(@chiiiiini626904)
『シーから天文現象を見よう』

・Seina(@Seina_Bennet)
『東京ディズニーシー絵画語り キャラクターと絵画inメディテレーニアンハーバー』

・葉ノ瀬(@N_Hanose)
『船好きから見たS.S.COLUMBIAの魅力』

いつものLT(第1部)


いつもどおり,テーマを決めず,好きなことを語っていただきました.

・プーや(@poohya)
『クマのプーさん原作沼へようこそ』

・くぼしま(@k_mouse_d)
『D界隈における#の使い方』

・おっくん(@al_hrk)
『一人WDWのススメ』

・はたろう(@hatarou)
『理想の恋人の条件は「カンベアで寝ない人」』

・みりん(@suger_mk)
『広げよう、PPP会の輪』

・やさい(@sai_yasai)
『ディズニー愛の表現の仕方』

colos会スペシャルプログラム”238&poohyaの怒り新党”


みなさまから寄せられたディズニーライフの「怒り」にcolos会が白黒つけました.

いつものLT(第2部)


いつもどおり,テーマを決めず,好きなことを語っていただきました.

・238(@disney_tdr)
『しくじり先生』

・clorice☆abe(@yuri0_742)
『もうツタヤでイラっとしない!ディズニーマニアのためのルーニーテューンズ講座』

・Ryo(@naka85ryo)
『D系必見ミュージカル”ブック・オブ・モルモン”』

・Jun(@juney0415)
『D系ネット界隈に黒歴史を残さないために』

・こうた(@kt_six)
『今話題のアイドル「AVE67」って?』

・けん・とるーぱー(@kent_rooper)
『新新しい精神』

・いーりー(@elsa3333)
『東京ディズニーリゾートと法律』

・はまお(@shiraherman2)
『就活が終わらない』

・やよい(@yayoinovember)
『舞浜の歴史に学ぶ 《明日から使えない仕事術》』

閉幕・片付け”原状復帰&その向こうへ”


参加者のみなさまのおかげで迅速に原状復帰することができました.
ご協力ありがとうございました.

展示ブース


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colosEXPOに行ってきました。: *K&D*やぐ2

「ディズニー秋の園遊会2015」を開催しました(外部委託)

ディズニー勉強会第4弾!


ディズニー秋の園遊会2015


ディズニーについてお互いの知識を共有しあう(本来)意識の高い(はずの)ディズニー勉強会の第4弾として,「ディズニー秋の園遊会2015」を開催しました.今回は大学生,大学院生合わせて13人のフレッシュなLTが行われました.皆さん是非資料を共有してください!そして興味のある人にTwitterなどで話しかけてみてください.(資料は随時更新します.)

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アルファ・ケンタウリ・エクスペディション社の話

AKにアバターランドができる話


D23 EXPO 2015のParks and Resortsでも結構な時間を割いてアナウンスがあった「パンドラ」,通称アバターランドの計画.ジェームズ・キャメロン監督も登場する気合の入れっぷりでとても驚いたのを今でもよく覚えています.プレゼンテーションだけではなく,パビリオンとしても「パンドラ」の紹介がされていました.


そのパンドラパビリオンを体験すると,最後のこのようなパンフレットをもらうことが出来ました.
さぁ,一体これはなんなのか.今回はこのパンフレットのお話.

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D23 EXPO 2015で徹夜した話

次のEXPOまであと2年


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夜のコンベンションセンターはひと味違う

皆様いかがお過ごしでしょうか.次回D23 EXPO 2017の参加を考えている方は既に準備を始めているかと思います(ん?あと2年もある?それオリンピック選手の前でも言えるの?).

EXPO JAPANと異なり希望のセッションに参加できるとは限らない本家EXPO.大金を積んだソーサラーゲストですらそうなのですから,D23会員,まして一般ゲストでは何の保証もありません.そんな我々に残された最後の手段――それこそが“徹夜”です.

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D23 EXPO 2015のフリーギフトの話

EXPOの闇


さて,これはなんでしょう.

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これらはEXPO期間中に配られた”フリーギフト”(の一部)です.

ポスターをはじめ,リトグラフや缶バッジ,また先日発売された「ショートフィルムコレクション」のスケッチブックなど購入してでも手に入れたくなるような豪華なフリーギフトがたくさん配られました.

EXPOが制覇できないのは講演のタイムスケジュール問題だけでない.EXPOがいかに攻略不能な戦場であるか紹介します. Read More

D23 EXPO 2015の2日目の話

勝負の中日



何が勝負なのかはちょっと自分でもわかりませんが,ついに折り返し地点です.この踏ん張りどころでしっかり踏ん張れれば勝ったも同然です.何に勝つのかはよくわからないけどね!
この日は実写映画プレゼンのマーベルとスター・ウォーズへの期待が高かったためか,前日からの徹夜組が相当数いたようです.実写映画プレゼンを観るためだけに1dayアドミッションを購入してるマーベルヲタ,スター・ウォーズヲタを多く見かけました. Read More